成年後見制度とは、判断能力が不十分な人の代わりに後見人が本人の財産を管理したり身上監護を行ったりするための制度です。判断能力が低下すると、自分では適切な行動をとりにくくなります。詐欺や悪質商法の被害に遭うリスクも高くなるでしょう。そこで成年後見制度を利用して本人の利益を守るのです。
成年後見制度を利用すると、後見人は家庭裁判所による監督を受けるので、自分の独断で行動できるわけではありません。親族を後見人に選任することもできますが、定期的に家庭裁判所への報告が必要となって一定の負担がかかります。